THE Imagine ⑯ 星と人生の創り方 前編
約4か月にわたって行われたThe Imagineもいよいよ最後のテーマとなりました。
【星と人生の創り方】と題して、学びのまとめを行っていきます。
The Imagineで考える人生とは、人に与えられるものではなく、自分で創り出すものです。
創造的な人生にシフトするために必要な4つのポイントを確認していきましょう。
創造的な人生にシフトするための4つのポイント
1.思い込みからの自立
2.星の活用と育成
3.コントロール可能なことに集中する
4.対話解決能力~第3の道の創造
順番に解説していきます。
1.思い込みからの自立
『思い込み』とは、子供の頃から大人になるまでにコピーしている親や社会の”こうであればいい、これはダメ”という常識です。
このいわゆる”当たり前の考え方”から、自分を引きはがしていくことが思い込みからの自立ということです。
今回の学びで、自分の星座の性質を知って、自己主張が強い、落ち着きがない・・などダメだと思っていたことが性質だと気づき、それでいいんだ・・というふうに驚いた方も多かったのではと思います。
こうあるべきだ、こうやって生きていかなければならないという、知らず知らずのうちに染み付いた私たちの中にある常識というものから引きはがすことを、占星術は助けてくれるのです。
この、思い込みからの自立・引きはがしをしない限り、私たちは親や社会の考え方を受け継いで与えられた人生を生きることになります。
親、お祖父さんやお祖母さんなど自分のルーツとなる人達の考え方を脈々と受け継いでその延長線上を生きるイメージですね。
もちろん、ご両親、お祖父さんやお祖母さんの尊敬できるところを引き継いでいくことに異論はありませんが、引き継ぐ、引き継がないを選べて初めて自分の人生です。
知らない間に望まないパターン、例えば、お金や感情のコントロールで苦労するなどの家系を自分の人生に引き継いでいることが多いのです。
生まれた時に受け継いだものを取捨選択することが大切です。
私はこの常識は選びません、この常識は受け継ぎましょう、というように取捨選択するために、まず占星術を使って、本来の自分のカタチを知る。
こんな人生許されていいの?これってすごく嫌な人みたいだけど大丈夫?みたいな発見を通して、自分のカタチを知り、思い込みを引きはがしていくこと。
これは、やればやるほど、自分自身の人生を創り上げていく素地が出来上がっていくことになります。
大人になるまでに身に着けた思い込みから自由になることで本当の人生が始まるのです。
2.星の活用と育成
占星術による星座や性質は、生まれた時に決まる、ある意味与えられたものです。でも、 使いこなすかどうかで個人差が出ます。
同じふたご座でも、性格が違う生き方が違うのは、同じタネを持っていても育て方によって、人生は様々だということなんです。
魚類が哺乳類になることはできなくても、哺乳類というカテゴリーの中で様々な進化を遂げることができる。ふたご座の中で様々な進化を遂げることができるということ。
ふたご座=コミュニケーションの天才でなく、ふたご座の性質を使いこなした人がコミュニケーションの天才になれるのです。
与えられっぱなしの性質、そのままのふたご座というのは、ただ飽きっぽくて、落ち着きがなくて、おしゃべりな人です。
でも、そのふたご座というタネをどうやって伸ばしていくのかということを工夫して、そのふたご座の性質にたくさん時間をあげる。
種にたくさん水をあげた人達が、そのふたご座の才能を開花させていくことができるわけです。
もともと持っている自分の性質を否定せず、どんな平凡なものであろうと、まず自分の性質、自分の内側のやりたいことをやらせてあげる。
そこに時間とエネルギーを集中させることによって、平凡な才能が非凡な才能へと変えていくことができるということです。
3.コントロール可能なことに集中する
やってもなかなか無理なこと、それはコントロール不可能なことにあたります。
コントロール不可能なことを具体的に言うと、
・人を変えようとすること
・愚痴や批判を言うこと
・自分を変えようとすること
・自分以外のものになろうとすること
・自分が持っていない性質を獲得しようとすること などです。
何も物事を解決しないような事柄に使っている時間を減らし、自分がコントロール可能なことに集中できる時間を増やすことで、人生は思い通りにハンドルが切れるようになっていきます。
コントロール可能なことに向き合う時間というのは
・自分との対話
・自分を理解することに使う時間のこと。
これは、やればやるほど成果が出ます。
自分を活かそうとする時間は、結果につながるという意味でコントロール可能な時間といえるのです。
逆に、自分と以外の反対の性質のものになろうとしても、なかなか芽は出にくい。
自分や相手を理解し、活かしていくこと、対話していくこと、話し合っていくことに時間を使いましょう。
私たちは不思議と、嫌いなもののために時間を使ってしまったりします。
嫌いなあの人のこと、うまくいかない状況、イライラする事のためにわざわざ時間を使って、わざわざ人に会って、話して、疲れてしまう。
他者を変えようとしたり、変わらない現実を嘆いたりすることにひたすら時間を使っている人は、人生の主人公として生きているとは言えませんね。
例えば
今の会社の状態が気に入らないと嘆くよりも、どうやったら良くなるのか、自分のできることを探す。
また、会社の愚痴を言う時間が嫌だ、そして、自分がどう努力してもこの会社は変わらないと思うのであれば、自分の理想の会社について考え、転職活動をする。
恋愛や夫婦関係においては、相手が自分の思う愛情を返してくれない、大事にしてくれない、相手のことがわからない、なんでこうしてくれないんだろうと考え、相手を変えることにエネルギーを注いでしまうと、関係性は悪化していきます。
それよりも、相手が、なぜそういう反応をするのか理解しようとする努力をする、相手を変えないままで自分がどうやったら満足できるのかと考えることに時間を使っていく方が、関係性は良くなっていくでしょう。
このようにコントロール可能なことに集中していくと、 自分の人生が自分の決断によって創られているという感覚が増えていき、愚痴や批判といったことに使っていた時間が減った結果、楽しくなってきます。
創造的な人生を創っていくためにはコントロール可能なことに集中することが大切ということです。
4.対話的解決能力~第3の道の創造
▶対話的解決を行うポイントは、同じ方向を向くこと
人や社会と関わることで私たちは生きています。
その中で、自分のことを知って自分の星座を活かして、自分の意見がハッキリしていくと、自分の意見と他者の意見が違ってきてしまうことがあり得ます。
そんな時に、無条件に相手の意見や社会の意見に従うことや自分の意見を押し通し、相手や社会に苦労を強いることは創造的な人生といえるでしょうか。違いますね。
また、その結果として、孤独を引き受けたり、あの人は人の話を聞かないと思われてしまうことも創造的な人生とは言えません。
創造的な人生とは、対立するように見える2つの意見の中から、AでもなくBでもないCという、第3の道を探し出した先にある人生です。
ここで引用したいのが、サン・テグジュペリの言葉で
『愛し合うということは、互いに顔を見合うことではなくて、同じ方向を見ること』
この考え方が、対話解決のカギになると考えています。
抽象的な話ばかりではわかりにくいので、具体例で考えてみましょう。
例1:子育て
勉強させたい土の星座の親と自由にしたい火の星座の子供の場合
勉強させる=土星座の親にとっての愛情です。手に職をつけること、自分自身に価値をつけることにもつながるからです。自分に価値がつけば、この子は将来困らない、だからこそ勉強が必要と考えるのです。
一方、火の星座の子供は、親の考えは知らず、自分がその時したいようにしたいだけ。親の言うことは聞かないでしょう。
このような対立関係においては、親は自分と子供の違いを嘆き、子供は親との違いを嘆くのです。
親:どうしてあの子は落ち着きがないのか、ワガママなのか、努力しないのか
子:なぜあんなに口うるさいのか、頭が固いのか
お互いに違いが気になってイライラしている状態です。
ここで、同じ方向を向く=第3の道というのはどういうものでしょうか。
親が、勉強させたい理由は
『子供が幸せな人生を歩むためには、勉強以外ない』と思っているからです。
おそらく、親自身が『努力して学ぶことは、自分のためになるからやりなさい』と育てられてきたからでしょう。
つまり、掘り下げていくと、勉強をさせたいわけではなく、子供に幸せな人生を歩んでほしいというだけです。
ここで、子供との話し合いが必要です。
テーマは『どんなゴールに一緒に向かっていくか』です。
親は、自分の価値観、常識は横に置いて、子供にとって幸せな人生とはどういう人生なのか、子供と話し合うのです。
話し合いの中で、子供が『自由な人生を歩みたい』と話したとします。すると、自由な人生って何なのか、さらに聞いていきます。
そして、何らかの子供なりの結論が出てきたら
そのためには、おそらく仕事やお金が必要。現代においては、将来の選択肢を増やすためには、ある程度の勉強が必要だね、という話になってくると思います。
火の星座の子供たちは、自分で決めたことのためだったら、頑張ることができます。
自分の欲しいもののために、勉強という手段が必要なのだと考え、やってみようという気持ちになって、ゲーム感覚で取り組んでいけたら、おそらく火の星座の子供たちは学力を伸ばしていくことができるでしょう。
これが、お互いに顔を見合うのではなく、同じ方向を見るというコミュニケーションです。
多くの場合、親は子供との話し合いもしないまま、これが幸せな人生のために必要だと思う親の考えを押し付けてしまいます。それを子供は、無条件で拒否するか受け入れるかのどちらかです。
そうではなく、お互いにまず同じ方向を向く。
ゴールを決めて、そのためにはどうすればいいかを互いに話し合うことが大切。
ゴールにたどり着くための確実な方法を親が提案し、子供が自分のやりたい方向を主張することができると、親子でチームになって一緒にゴールまで走っていけるのです。
▶対話的解決でなくなる!内側の葛藤
対話的コミュニケーションは、自分自身の内側と行うことも大切です。
占星術を学び始めた人からの質問で、非常に多いのが、相反する性質同士の葛藤をどうやって処理していけばいいのかというもの。
この葛藤の状態というのは、先ほどの親子関係と同様、お互いに顔を見合わせて、お互いを責めている状態です。
となれば、解決策は、自分の内側全員が同じ方向を向くこと、ですね。
自分自身のゴールを設定して、そのゴールのために、チームとなって働いてくれるようにすることです。
牡牛座と牡羊座を持つ人の例で考えてみましょう。
例2:内側との対話(牡牛座と牡羊座の葛藤)
ゴール=モデルになりたい人の場合
牡牛座の意見:モデルなんて無理。失敗したら恥ずかしい、失うものも多い
牡羊座の意見:すぐに成功したい。すぐに成功しないならイヤ
ここで、ワタシ自身が内側に問いかけます。
ワタシの『モデルになりたい』というゴールのために、牡牛座さん、牡羊座さんはどんなサポートをしてくれますか?
それぞれの性質を生かしてどんなふうにワタシの人生を助けてくれますか?
内側と話し合いをするのです。
すると、牡牛座が、地味にコツコツ努力する性質から、ウォーキングや美容を担当するよと言ってくれるかもしれません。
牡羊座は、直感力・行動力を活かして、チャンスを探す、色々な成功の仕方を探してみるよと言ってくれるかもしれません。
こうなると、もう葛藤はおきませんね。
自分のやりたいことに意識を向ける、ゴールを設定することで、内側の葛藤は解決していくのです。
お互いに1つのゴールに向けて協力し合えたら、違いは損失ではなくメリットになり座財産にもなるのです。
このような対話的な関わり方を、他者との関係でも自分の内側との関係でもやっていって欲しいと思います。
▶自分のゴールを決めるのにホロスコープは関係ない
他者や自分の内側との対話的解決を行うには、同じ方向を向くこと・ゴールを設定することが必要でした。
ここで、改めてお伝えしたいのは自分のやりたいこと、本当の願いはホロスコープには書いていないということです。
自分がどうなりたいかというゴールは、自分で自由に決めていいのです。
例えば、パン屋になると決めるのにホロスコープは関係ありません。
ただ、どんなパン屋になるのかは自分の性質と相談して決めていきましょうという事です。
さそり座のパン屋さんなら、とてもマニアックなパンを研究して、店の看板商品にするというスタイルでもいいわけです。
ゴールは自分で決める、そのためにどうやって走っていくかは、星座それぞれの話を聞いて道を創っていく。
これが望ましい占星術の活用方法で、自分の願いのために、内側の星座たちが力を合わせている健全なコミュニケーションのスタイルです。
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後編は、『自分がやりたいことがわからない人』についてと、最後のワークです。
※注意※本記事内容は2020年12月募集のものです。